チャン・ヒョク独占インタビュー(2012/9/19配信)

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チャン・ヒョク独占インタビュー(2012/9/19配信) ーカン・チェユン役を演じたいと思ったきっかけは何でしょうか?

 僕が演じたカン・チェユン役ですが朝鮮時代には身分制度がありました。そんな中で彼には考えがありました。政策案とも言えるものです。貴族階級である両班や王様に対して臣下として意見を言うことや、影響力のある民の1人として、何かを代弁できるというのが魅力的でした。

 それが話の流れの中の1エピソードなら物足りなかったですね。また王様を殺そうとした理由に興味が湧いてきました。それから、なぜ王様と考え方を合わせなければならないのか、その点が知りたくて出演を決めました。


ーカン・チェユン役とはどんな人物でしょうか?

 ある意味、難しい立場の人物と言えます。世の中に対し自分の話がしたい人物だとも言うことができます。そして自分の感情をありのままに表現したがる人物です。王様の臣下としての行動はあまりありませんでした。ハングルを作る際に王様と力を合わせますが、実はそれも、愛する女性のために行動したまっすぐな男という面が多かったと思います。


ーカン・チェユンの役作りをする際、どんな点を重視されましたか?

 「幕後政治」をご存知ですか?表では話さないんです。ある階級や派閥の人が集まり舞台裏で決めたことを公式の場で話そうとする構図を指す言葉です。朝鮮時代がそうだったというより、そんな雰囲気の中で自分の感情を正直に伝えようとした男、

 そういう心理を表現したかったんです。カン・チェユンは完璧な人間ではないので、トラウマも持っているはずです。とにかく自分の気持ちに正直で感情のまま行動したがる人物、その点を表現しようとしました。


ーカン・チェユンという人物に共感できる部分やご自身と正反対と思う部分はありましたか?

 社会人として生活していると、世の中に妥協しなければいけないことも多いです。いろんな事象も受け入れたりします。また法の下で生きていく市民の1人です。カン・チェユンという人物は当時の社会像から外れた人物です。

 それが僕が違いますね。それから似ている部分というと、顔が似てますかね。それ以外だと、自分の気持ちを正直に表現する部分です。気持ちを隠さずに表現しようとするそういう部分が似てると思います。


ー先ほどのお話の通り、カン・チェユンは民を代弁する人物です。それが最も表現されているシーンはどこですか?

 はっきりと描いたシーンはないと思います。ただドラマの中ではカン・チェユンが村の多くの人々といろいろな話をするシーンがあります。政治的な話をするわけではありません。親しみのある会話ができる人としてカン・チェユンが描かれています。日常の中の人物が表現されていると思います。

 ドラマの中で王様と対立する人たちは、とても秘密めいた重大な会議を開きます。でもチェユンはそういう場面には出てきません。民と酒を飲んでいるような人物です。いろんな話をしたりうわさを聞くんですね。そういう姿が昔の民に近い人物だと思います。民を代表するだけではなく、ただの庶民として偶然、文字創製に参加することになります。


ー劇中で一番好きなシーンや記憶に残るシーンは?

 王様と対立するシーンです。例えばある女の秘密を知って王様に会いにいきます。殺すためではなく自害するためです。そこで王様と本音で語り合えることができた場面、その後、思っていた父親に再開した場面、それが一番印象に残っています。他は間接的な表現は多かったですが、このシーンでは直接的な表現でした。だから、とても思い出深いですね。


ーミステリー時代劇というシリアスなドラマですが、現場の雰囲気はいかがでしたか?

 このドラマには原作があります。原作は上下2巻でミステリーを解いていきます。ドラマは全24話で構成されています。原作の2巻の内容は24話のドラマにするには、もう少しストーリーに肉付けする必要がありました。

 ミステリーの構図はそのまま生かして、その他がどうなるのか楽しみでした。現場でもストーリーがどう展開されるのか、どんなふうに演じればいいのか考えてましたね。


ー日本のファンの中には韓国語を勉強している方が多いのですがカン・チェユンのように数時間ではないにしても数日でハングルを覚えられるでしょうか?

 言葉というのはその国ならではの文化です。「友情」や「愛」という言葉の真意までは分かりません。でも誰かに好意を寄せ始めて好きになったとしたら、つらいという概念はなくなります。好きということは楽しめるんです。ハングルという文化の受け入れ方によって、韓国語のへの考え方も変わると思います。


ー「マイダス」では弁護士役を演じられ、「依頼人」では容疑者役。このドラマでは兼司僕役といろいろな役を演じられてきました。演じる時、特に心がけている点はありますか?もしくは注意を払う部分を教えてください。

 キャラクターにハマらないようにしてます。生まれながらにして演技が上手な人はいないと思います。偉そうなことを言える立場ではありませんし、うまくは言えませんが、今まで、それなりの期間、俳優の仕事をしながら感じたことです。

 どれくらいそのキャラクターを理解して、説得力のある演技を見せられるかが大事なことです。あるキャラにハマると次の役を演じられません。我が強い人は自分の話をするのが好きですよね?人の話を自分で勝手に解釈します。役者が1つのキャラにハマってしまうと、その立場での自分が求めるカッコよさ、外見のカッコよさではなく共感できる感情のことです。

 そういう感情が他のキャラを演じる時邪魔になる場合もあります。そしてもう1つは、いかに説得力を持って見せられるのかが大事ですね。どんな内容でも見てる人が共感できないと意味がありません。役者の独り善がりの感情ではダメです。

 感情をうまく表現できるかが大事です。自画自賛ではいけません。この2点を作品ごとにバランスよく演じることが一番のポイントですね。


ーデビューされて15年が過ぎました。今までの俳優活動を振り返ってみていかがですか?

 そうですね。役者としての人生を含めてですが、今までの僕の人生を振り返ると思い出も多いです。今となっては楽しかった出来事もたくさんあります。反面、心残りもありますね。役者として人生を振り返るというより、1人の人間として思い起こして感じることが多いです。そういう点がこれからの人生にも役立つと思っています。


ーこれからチャン・ヒョクさんが挑戦したい役はありますか?

 挑戦してみたい役はたくさんあります。でも演じたい役を絞ったことはありませんね。先ほども少しお話ししましたが、俳優としての僕の人生を振り返ってみた時にふと思ったんですが、2年前の僕はカン・チェユンという役を演じるとは想像もしませんでした。

 生きていく中で社会の雰囲気や経験から、その時期に演じてみたい役が変わってくるんです。そういう考えは現在も同じです。ある役にこだわると、ほかの役を逃してしまいます。